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【むしばリスク検査】自分の虫歯リスクがわかる!歯科衛生士たちの覚悟に感動!!

こんにちは。
「デンタルサロンの窓から」へようこそ。
デンタルスクエアもりおか青山 副院長の松浦直美です。

当院では、予防歯科における大前提として、「虫歯リスク検査」という検査を推奨しています。

もう5年以上も前から、「デントカルト」という製品を利用した唾液の検査に加え、食事の記録や歯の汚れ具合などを総合的に判断して、お一人お一人の「虫歯になるリスク」を判定し、対策を取りながら、メインテナンスをしていく、という予防歯科の方法です。


保険適応ではないため、「デントカルト」の製品代、実費3500円をいただいて行う検査になります。

このデントカルトによるリスク検査。

患者さんに3500円という保険外の費用がかかること。
唾液検査で検査する虫歯を起こす2種類の細菌(ミュータンス菌、ラクトバチラス菌)の培養をするのに2日ほどかかること。
さらには、その結果を「カリオグラム」というスウェーデンで開発されたソフトに入れ、「分析」する必要があること。(下写真)



正直、実費をいただいているとはいえ、「利益」は何もなく、むしろ衛生士の時間がとられ、赤字です。
予防歯科を掲げている上で必要な検査とはいえ、正直副院長としては、「大変だな〜」と思っていました。

この「唾液検査」。デントカルト以外にも、実はたくさんの製品があります。

その中でも最近多くの歯科医院に採用されているのが、うがいをして吐き出した溶液を数分間で分析できる「シルハ」。
デントカルトよりも製品の費用も安く、培養する必要もなく、あっという間に「だいたいの」結果がでる。


これでもいいんじゃないかな、と思って、先日のミーティングの際、手間がかかって費用も高い「デントカルト」ではなく、安くて簡単な「シルハ」に変えてもいいよ、という話をしました。実際、シルハの会社にはすでにデモに来てもらい、こちらも素晴らしいシステムであることは皆理解しています。

シルハに変えることで、またシステムを購入する費用がかかるとはいえ、それで衛生士がラクになり、その後の維持費が安くなるのであればいいと思っていました。

しかし、衛生士たちの答えにその後、驚くことになります。

やはり、世界中を見渡しても、虫歯のリスク検査で、現在もっとも「正確」とされているのはデントカルト。


そして、しっかりと説明することで、3500円の費用を払っても、リスク検査を行いたいという患者さんが今、増えている。分析の時間や、説明の時間などはわかりやすい資料を準備したり工夫して、なるべく時間をとられないように考えていく。

だから

「このままデントカルトを使わせて欲しい」
「シルハの機械は買わなくて大丈夫です」

あえて「面倒くさい」検査を続けようというデンタルスクエアの歯科衛生士たち。
私、とても感動してしまいました。

そして、「どうせやるなら突き抜けようじゃないか!!」と思いました。


そう、本物の予防歯科を提供し続け、その価値をわかってくださる患者さんでいっぱいの歯科医院を作り上げよう、という原点です。

というわけで、デンタルスクエアに通院されているみなさま。

今まで通り、虫歯のリスク検査は1回3,500円の「デントカルト」で行っていきます。
初診時のみではなく、できれば年に一回(リスクが低い方はもっと低頻度で大丈夫です)の「振り返り検査」をお勧めします。

しつこいようですが、いただく3500円のうち、材料費が3500円です。衛生士の時間を考えると、赤字です。

それでも、デントカルトを使用した唾液検査を受けて欲しいと思います。虫歯になる「原因」や「なりやすさ」を特定し、そこに対する対策をとっていくための検査です。やみくもに、「甘いものを食べないで」とか「歯をもっとよく磨きましょう」といわれる予防歯科とは、根本から違うものです。

長くなった人生を、健康な歯で過ごすために。

ほんの少しの投資を、始めていきませんか。