こんにちは。
デンタルスクエアもりおか青山副院長の松浦直美です。
今回の「デンタルサロンの窓から」は、数年前から保険適用になっている
「小児口腔機能発達不全症」についてお話します。
なんだか難しそうだって?
いえいえ、ちょっと気をつければ、お家でもチェック可能な症状です。
とても大切なお話なので、「面倒くさい」などどいわずに
最後まで読んでみてくださいね。
小児口腔機能発達不全とは?
「そんな言葉、聞いたことないよ」という方も多いのではと思います。
実は数年前から、保険適用になっているこの症状を一言で言うと
「18歳未満の子どもで、生まれつきの障害がないにも関わらず、食べる、話すなどのお口の機能が十分に発達していない状態」を言います。(公益財団法人 8020推進財団HPより)
そんなこと言われても、やっぱりよくわからない方多いのではないかと思います。
食べる、話すといった口腔機能の発達に遅れや不全がみられると、どのような影響があるのでしょうか。
どんな症状があるの?
食事の問題
お子様の食事の状態を見てみてください。
以下のような状態はありませんか?
食べるのが遅すぎる、または早すぎる
うまく噛めない、飲み込めない
食べ物を丸呑みしたり、水で流し込んでいる
食べこぼしがおおい
くちゃくちゃと音がでる
お顔つきの問題
次に、お顔を見てみましょう。
口がぽかんと開いている
話をした後、口がきちんとしまらない
目に力がなく、締まりのない顔をしている
口がへの字に下がっている
下唇が厚ぼったい
下唇の下に線できている
お口の中の問題
舌の裏のひだが大きく、舌の動きを邪魔している
虫歯が多くある
歯並びが悪い(出っ歯、ガタガタしている、噛み合っていないなど)
その他の問題
姿勢が悪い
いびきをかく
舌足らずな話し方
発音がはっきりしない
指しゃぶりや毛布を噛むなどの癖がある
肥満、またはやせすぎ
上のような症状がみられたら
上記の症状は、お口を上手に使えていなかったり、口で呼吸する癖により引き起こされている可能性があります。
それは、ただの「癖」であることもあれば、お口の中、もしくは全身の病的な問題が潜んでいることもあります。
多くのお子様になんらかの歯並びの問題も見られる現在
デンタルスクエアもりおか青山では、3歳前後から小学生くらいまでののすべてのお子様に
下記のスクリーニング検査を行っています。(中学生、高校生は著しい症状が見られる方のみ)
ご両親への問診票
虫歯と歯肉炎の検査
口腔内写真撮影(5枚)
顔貌写真
歯並びのチェック
舌小帯のチェック
カウプ指数
口唇閉鎖不全検査
舌圧検査
口腔機能発達不全は、なるべく早期に発見して、対応を始めることが大切!!
次回の記事では、歯科でどんな検査をしているのか。
そして、どのような対応をしているのかを、まとめていきます。