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長年連れ添った奥さんに最高の治療をプレゼントしたい!〜感動の夫婦愛の話〜

こんにちは。副院長の松浦直美です。

当院は昔から、ご夫婦やご家族で通われる方がとても多いのですが

最近、印象的だったご夫婦がいらっしゃいます。

少し体を壊された奥様のお口の健康を、心配されているご主人の姿でした。

拝見すると、確かに目立つ前歯にも虫歯が多く、噛み合わせもかなり悪くなっています。

ただでさえ病気をされて体が弱っているのに、これではしっかりと食事をとることも難しいと思われました。

『先生、妻の口の中を徹底的に良くしてあげたいんです。治療にはできる限りのことをしたいと思っています』。

内科などの病院に一生懸命つきそうご夫婦は珍しくないかもしれませんが

素人には分かりにくい歯の問題に気づき、歯科医院のドアをたたく方はあまり多くありません。

そのために、本当は歯や噛み合わせにも大きな問題があるのに

栄養指導や内科の薬ばかり増えてしまう、ということにもなりかねません。



1。精密検査で根本的な原因が明らかに!

レントゲンや歯周病検査などの初診精密検査を行うと、たくさんの問題が明らかになりました。

歯磨きが十分にできないため、歯石やプラークが多く
歯周病も進んでいます。

歯科衛生士によるプロフェッショナルクリーニングと
ご自身でなるべく磨けるようになるためのブラッシング指導、アドバイス

便利グッズや、さまざまなセルフケア用品、フッ素を利用した予防ケアなど

虫歯治療に入る前に、多くの「前準備」が必要でした。

そのことをお話すると、旦那様

「今まで放っておいたのだから仕方ない。頑張って通います」

力強く、約束してくださいました。



2。ご夫婦とじっくり話し合い、オーダーメイドの治療計画を立案

上記の「前準備」は
予防歯科では「初期治療」といって、歯磨きで落としきれずにたまってしまったよごれを取り除き

自分でセルフケアができるよう指導をしていく
とても大切な期間です。

人によっては、週一回の通院で、1〜2ヶ月ほどかかることもあります。

約束通り、旦那様と一緒にしっかりと通っていただいた奥様は
初期治療を終え、いよいよ治療の計画をたてることになりました。

まずは虫歯になっている歯を治し
噛み合わせがわるくなっているところは新しい被せ物を被せて正しい噛み合わせをつくります。

歯がなくなってしまっているところには、取り外し式の小さな入れ歯を。

「先生、前歯の目立つところは良い材料で、きれいにしてやってください。」

お二人のご希望で

奥歯は保険内の治療で。
前歯はセラミックできれいに。

そして、取り外し式の入れ歯も、バネが見えずに自然な「クラスプレスデンチャー」に。

治療の計画が、決まりました。



3。先生、ホワイトニングもしてほしい!

診療が進んで、プラスチックの仮の歯で、見た目と噛み合わせがきれいに整いました。

あとは、最終的なものに取り替えていくだけです。

そこで、ご主人から一言。

「仮の歯でもとてもきれいになって驚いている。ついでに、ここの歯をホワイトニングできませんか?」

ほとんどの歯を仮歯に置き換えている奥様は、ホワイトニングができる天然の歯が残っているのは
下の顎に数本のみ。

でも、その歯をできるだけ白くしてやりたいとおっしゃるのです。

はい、もちろん、汚れもおちてきれいになっている今なら、ホワイトニングも可能です。

こうして、最終的な型取りをする前に、奥様はホワイトニングも終えられました。



4。これからは定期メインテナンスで、生涯自分の歯で食べる!

長くかかった奥様の治療も、無事終了。

「先生ありがとう。」

「今度は、自分の歯の治療に通うよ。実は痛い歯があるんだ」

だんなさまの言葉にびっくり。

奥様の治療に一生懸命で、ご自分の歯のことは後回しになっていたようです。

これから歯の治療を終えられたら

ご夫婦で、定期メインテナンスに通われることでしょう。

生涯、仲良く、美味しいものを一緒に食べ、きれいな歯で話し、笑いたいですものね。

今回のご夫婦の姿に

私もとても勇気づけられ、そして暖かな気持ちにさせていただきました。

これからも、どうぞよろしくお願いいたします。