この記事を書いている8月末でも、猛暑、そしていつまでも明るい夜のロンドンですが、朝晩は秋の気配もするようになってきました。猛暑に見舞われるようになったのはここ数年のことで、もともとエアコンなどないところがほとんど。
バスはサウナのようだし、地下鉄も暑い。どこかに食事に行くときは、クーラーがあるか調べてから。
そんな晩夏のロンドンですが、診療室は日本人患者さんを中心にだいぶ忙しくなり、盛岡でもそうだったように、毎回たくさんの出会いがあります。先日は、治療が今日で終わる、という日に、たくさんの手作り「フクロウ」を持ってきてくれた方がいました。

ロンドン生活も長くなり、もともと手作りが好きな彼女の引き出しにたくさんの端切れが。
ふと思い出して、「あ、フクロウを作ってみよう」と思ったそうです。
もともと、フクロウは、100歳まで生きた大好きだったおばあちゃんが山ほど作っていつも人にあげていた。
「どうして人にあげるの?」
「だって、フクロウは福を呼ぶから。福をあげているのよ」。
おばあちゃんの趣味は、「人を笑顔にすること」だったのだそうです。
「この歯医者さんに来る人たちに、フクロウあげてください」 とおばあちゃん直伝のフクロウを、どっさりとくださいました。
子供はともかく、大人は欲しがる人いるのかな?
そう思いながら、歯科に来る方達に、フクロウをあげてみたのですが、なんとみんな「可愛い」と大喜び。
お子様はもちろん、シティでバリバリ働く眉間にシワのよってしまった商社マンまで、驚くような笑顔を見せてくれました。

おばあちゃんの言ったことは本当でしたね。
そして、歯科医院にも、福を運んできてくれること、間違いありません。
今度帰国する際には、デンタルスクエアにも持って帰りますね。
(文:松浦直美)